《 ライカ以外の カメラについて 》 の 巻

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安原製作所回顧録

安原一式・・・覚えておられる方もいらっしゃると思う。

カメラはデジタルへ移行し、銀塩のは末期(まつご)を迎えつつあった時

ある方がライカの中古を輸入して売れば儲かることに気付き

いろんな本を出して 「金は有るが、買いたいカメラが無い」 という人たちを煽りに煽ってブームを作り上げ

それがきっかけのように、銀塩は安らかかどうか分からないが、大手カメラメーカーのカメラたちは天寿を全うした。


そんな時、安原さん、京セラでカメラの開発に携わっていたのだが

結果的にはマイナーなカメラになっちゃう「コンタックスAX」というマニュアルフォーカスのレンズを

有ろう事か、フィルム面を前後に10mmも移動させる方式で 「オートフォーカスカメラででございっ!」 って。

ちょっと大げさに言えば、リンホフみたいな しのごを手持ちで、みたいな大きな35mm一眼レフを創った。

がぁっ、話題にはなったが売れず、大赤字だったらしいが、これは安原さんのせいでは無いが

こういうカメラを創る会社は辞めようって、やめた。



何でって、少しカメラの構造の意味を知っているとか、レンズのことを知っている人なら

レンズの取り付け部とフィルム面までの距離(フランジバック)の持つ重要な意味を持つことを知っている。

これって光学設計上の大前提なんだよ。

昔の写真館のや、ビューカメラで、レンズ全部を動かす「全群繰り出し式」ってレンズは

レンズを動かそうが、フィルム面を動かそうがどちらでもいい。

ワタクシAgXが使っているビューカメラ (TOYO-VIEW 45)
トヨビュー45


ましてや、コンタックスの一眼レフは、「 カールツアイスの優秀なレンズを使えることが売り物 」のシステムカメラ。

「ツアイスのレンズの良さを活かす」  コンタックスの一眼の命題、と言うか存在意義はその一点に尽きる。

ワタクシAgXも、なんぼかレンズのことを知っているので、レンズ設計の意図を理解しない「AX」の出現にはあきれたもんだった。


で、この本を読めば分かるが、安原さん、だからと言って、カメラを創ろうってとして辞めたのではなく

ああいう心無いカメラを造る事に加担すべきじゃないって事で辞めた・・・。

あとは、興味の有る方は、お読みになってください (=^・ェ・^=))ノ彡☆♪


それはそうと、第二次世界大戦後から始まったこのツアイス様の悲運、今度はSONYに権利が移り、

どこまで翻弄されるのか、嗚呼、ツアイス様哀し。



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