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2013年3月に詠みし歌
弥生降る雪下(せっか)の土温りまりて春の訪れ強く感ぜり
長毛種ねこ「すもも」は我が家にもらわれてくる前は、外飼いの仔猫だった。
なので、湿気を避けるために座ったであろう知恵は、
家飼いとなった今 部屋の中でも発揮し、スーパーの袋の上へ座る。
生後二ヶ月で我が家に来たが、
守る術を持たぬ外での雷は怖しさは身に刷り込まれ、
今でも恐れる。
春雷に恐れおののく十歳ねこ 刷り込まれたるふた月の恐怖
これには、「北風と太陽」理論は当てはまらなそう・・・・
温みある土を再び凍らさむと 勝つか負けるか吹きすさむ風
ひゅーんひゅるやや西に寄りたる冷風は襟を立てつも歩める弥生
み月振り積雪ゼロの告知にて春の訪れ知ったこの街
ざわざわに「新芽が美味い」と聞こえたり恐れ恐れつ出てしまう芽よ
春待ちてやっと咲かした白き花 灰汁(あく)まで抜いて葉食う人の業
警報は花見の上を流れ行く暴風雪を太字で書き
魔法のごとみ月の豪雪七日で消えし 青梅のさくらは満開と聞くなか
ほのぼのと満月の光り届ききて慰められおり ゆうげの後に