H.KUROKAWA



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2012年1月に詠みし歌






黒猫は友となりぬるカラスらと  会話続ける白雪の朝


初詣願いし事をなぞりつつ  さくりさくりと戻る雪道 





薄目開け我を気遣う九年猫  鋭き光ありがたきかな


猫の口  エクトプラズム吐きしのち丸まりて寝る小寒小休


大輪のバラ咲き誇る雪の中  その名気高きサマーレディー


半世紀前の友へとしたためり  ポストは近し帰り路(じ)遠し



凍てつきし朝に手かざす温もりは 黄金(こがね)に染まる白き校舎より

 

 

雪帽子氷の先の教会が 暖を振りまくラ・カンパネラ


 

入院の病床で詠める

こんな七病棟で死んでもいいとさえ思ふ 七転八倒神はおわすますかカーテン中に



ゼイゼイとなる胸の音は ミイミイとさくらに似たり苦しみ和らぐ

絵手紙の寒中見舞いの暖かさ 家庭菜園 野菜の赤色

 

冬なのに「居座る」とまで言われる寒波の悲しみ 将軍涙す



 



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銀塩寫眞館で「光画」のPhoto-Worldをご堪能下さい。





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