於 JR 秋田駅 『ローカル線』


2008年5月に詠みし歌

掲載されている写真の撮影者と詠み人は同じです。




いよいよの歌会始めもはやおわり ほのぼのとした思いとどまる






待ちまちしさつきの宴終わりけむ みなづきの宴かくあれかしや



朝陽みて雲の流れのはやきさま 予報と異なる観天望気

撮って歌 詠んで写真を感じれば 掴みつつあるはつ夏の風

歯痛のせいか、夢の中にて詠める一首

重き雲吹き飛び光条出づる空 三角の玻璃七色ひかり



最近恒常化しつつある早起きして詠める

君去りし後に茶碗の飲みさしあり名残の雨のけふは降るらむ





久々のメイル届きし皐月の夜 雲の間空きて月は天央





世の中に神も仏も無かりしと 思う時あり心痛む日


藤棚にかかれる花は手弱女か 光を吸いて強く輝く

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ふと 詠みし歌

探検隊発見の如し 今宵の七時約したる十人にまみゆる驚き


光画、外で上を見て何故かまた、ふと、詠める歌

そらに満つ千歳の瞬き声聞こゆ 童の遊び童は笑ふ






その昔「益荒男」といふおのこあり 出雲風土記の伝説の中


窓外を渡りゆく風うすみどり 日差しは壁に照りて銀甲





モノクロのレリーズ毎に氣は冴えり 光の音聞き風の色見む


色褪せし『明治の詩歌』めくる毎 マスカレードの舞踏はゆれる

また来ると聞きしばかりに待ちにけり 千歳の月の昇る今宵も


古書 「北海道停車場寫眞帖」を見て詠める

しばれる地「美」や「愛」の付く驛多し 雪で覆う美雪溶かす愛

 

「光画」版「チョコレート革命」の結末を詠める

チョコレイト色した娘減って終焉す 渋谷原宿アフリカナイズ




カラオケを聞きて計算合うな~っと、詠める


還暦の友や尾崎の「十五の夜」 閏如月二十九生まれ





大古森と呼びて親しむ小山あり しろへび様の小さなお堂


西陣の自鳴琴は密やかに 月の砂漠へ我を連れ去る


仏蘭西が憧れの地であった頃 ソノシートで聴く異国の旋律


大人びた振りをして聴くボサノバのラテンの情熱 いつしか染み込む






土崎のガス局の前で詠める
瓦斯灯はマントルの暉刺す如し 下敷き越しの日食観察


例の戯座の二階の窓辺で
白き陽も淡き光も眩しさも プリズム分けむ可視のなな色


学生時代のノオトを見つけて詠める
電燈の分光分布エナジイは 長波に寄りて夕日のなごみ


快晴の土崎の湊にて
はつ夏に湊泊三日異邦船 彼の國いまだ夜は氷点下


身のそばにあるものに目を遣りたるとき、ふと詠める
パソコンの隙間に在りし寫眞機の 双眼に満つ昔みたもの


たまりたる疲れか老いか病ひかと 思いはめぐる臨休の雨


ネコを眺めて詠める
梨里りんのおみやげ嬉しももりんは尾はマハラジャのお立ち台かな


新聞のスポーツ欄を眺めて詠める
その昔庭球勝てり全国八位 地方紙載せず友や知らずも


娘が持ち帰りし旅行のパンフを見ながら想像す
通関を待つ黒りんはもう アロハシャツ心はオアフカラカウア通り


どーもこういう傾向が・・・
近頃は聞くや話すも五七調 日常会話接客応対


買いました。とてもいいので(消費税込み)。
最新の国語辞典Book off 編者涙す百五円なり





満々と五月の水は走りゆく 用水路の中使命をおびて


あめつちの神々よはや許し給へ 幼きこころのなせし残酷




祭りの夜を思い出し
カーバイト炭カルの香や幼き日 あんみつ姫や鈴之助たち


墓参り
あめ滲む法名しづかに刻まれし 母のは古りて兄あたらしき





紺碧にうち広がれる洋上に 心吸われて搖ら舟のゆく




 

ふとその頃を思い出して詠める

母の日に母のない子は白い花 胸に付けたる花もうつむく


母ときたら父。残り少ない歯磨きのチューブをしごくような「ひねり出し歌」

「明治の詩歌」掲載寫眞の『本郷』は 若き日父が過ごせし頃の



明治末期か大正初期の頃の本郷





十一でナルニア国にめぐりあい 扉の向こうに共に旅する


「ライオンと魔女」とは一体どういう事? 手に取る本はオレンジの表紙


森深く氷のかけらはキラキラと 不思議の世界で恐れ戦う


時がたち我が子もいざ行くナルニアへ あさびらき丸東の海へ





学生時代貧乏撮影旅行時 九州平戸島の食堂にて

山盛りのご飯に味噌汁スタミナ定食 丼の底にアリナミン二個

戯数座標 新メニュー追加か

それならば納豆敷いてご飯盛り やっちゃおうかな下皆納豆定食




群れなして知床のマスは産卵し ヒグマの子グマに上手に獲られる




いただきし春菊食めば あざやかに香気を放ちて食卓はなやぐ


春菊は地中海の原産と辞書に書きおり かの憧れの地




街路樹の新緑スーっと日曜日 霧雨のなかワイパー止めて
                         
「デンシティイ」(Density)を「濃度」と異訳寫眞界 本意は「密度」銀の粒つぶ

クラス皆「赤い夕日が」と唱った 校舎を染めて中三の秋

お茶点ては座してゆっくりあの二階 狐顔の屋根霧雨の朝



白黒が可愛いからと子パンダは 政治に使われふる里離る


人生の休養の時と心得て君よ休まれ いびきの合間


西欧の小国の姫は寝る前にクッキーを食べる 我も おんなじ





猫の出入りに、窓を空けれても閉めれはしない。

きり雨にほの寒し朝 温もりのストオブ消す音耳にはきつし


「光画」と訳すべきだったのに・・・

Photographyを寫眞と訳せりこの邦で 吾は光影にこころ振るわす


義母・妻・娘、女三代の沖縄旅行 一年経っても置き場所変わらぬ土産。
お土産のシーサー並ぶ本棚で頭寒足熱 エアコンの真下




はからずも「動物シリーズ」わたしの中でおもしろくて、そして きょう「擬人化シリーズ」と銘うって・・・

黒々と近づきつつある雷雲は 急を知らせに小雨 降らせる



けなげなるシロツメ草を詠める人 時を経てなお花を戴く


タキシードピシリと決めて指揮をする 西本 智実という名の麗人


いただきしさつきの花は終われども 若芽は伸びん光探して


やまどりの親子は並び 県道を車に出会って上を下へ




「色の辞典」名前は載らぬがみえる色 名前が知りたい見た色聞いた色



やまとうたこころの揺れを言の葉に マグニチュードは関係なしに



こころの揺れ坂井 泉水の「ゆれる想い」巡りめぐりて耳から離れず



万智は言ふ「こころの揺れを 詠むことね」ほたるの宿は川端やなぎ






いにしえは鼓動をきざみてのし歩き 今は相場を揺るがす恐竜


南洋のビーチに寝転びまる焦げに 焦げてわたしはココナツになる


視界ゼロ深海に住む生き物は 順に食われてやがてはカモメ





巻末の年譜短し啄木は 晶子白秋より倍濃き一生也や


ねむねむて眠りてねむく目を覚まし ただただ眠くまた寝る今日



青空の夕焼け赤し影法師 楽しき玩具宵の明星



街角の日没直後影消える これが世に言ふ「マジックアワー」


TVで「世界遺産」を観て聴いて詠める
スラと言へし「ポポカトペトル修道院」 江守 徹の復活寿ぐ

 



雪だるまはしゃいで押して完成し 園に遅刻しオニババ怒る


地中にてひそかに光る宝石は 小国の姫の眠りに似たる


  



お時間が有りましたら 「光画」のPhotoworld へもご訪問ください。


春の二人

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