「ニア・ミス」 秋田市面影橋界隈

Photo by Hohnan-KUROKAWA



 
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2009年8月に詠みし歌






何処かで上がる花火に想ひ寄せ 音で楽しむ毎週末よ






八月といえど涼しき風渡り 心も軽く子に送金す







竿灯のあかりが濠に揺れる様 御覧なされませ 江戸住みの殿







路地とおる竿燈囃に会話止み 見詰める西空 暮れる窓外






中土橋の昼竿灯を見て詠める
蝉空に そよとも振れぬ大木の 間に間に揺るる御幣の潔癖






竿燈を揚げ来し人の声弾み 囃子の余韻 酒席に溢る






若武者は 五十路となりて齢問ふ 後追う者も四十路とは はた







天女の舞い益荒男のごとお囃子に 素顔の彼女へカクテル振舞わむ






綿菓子や赤きヨーヨー茶ぶ台に 主の手待つ 赤子の如く







草うらを返してそよぐ夏の道  走れグロリア しあわせ乗せて


われ連れて クリーム・ソーダを食べさせた 若き日の父   悲しき事あらむ


NEWS-NEWS-NEWS
Vol. 2


2008年6月30日に開設した、このWeb短歌、

約14ヵ月で6000件のアクセスをいただきました。

短歌のホームページとしては早い方だと思います。

また、2009年6月に5000件となり、今こうして、6000件のなったということは

次第にアクセスいただくペースがUPしてきているように感じます。

アクセスくださった皆さん、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

2009-8-12 昼のカウンター






遠距離の 乙女の心情ほほえまし 近づき想うもどかしさ見ゆ








手づくりの赤飯届き 食べつくす 舌 子供返りす 母もまだ三十



すでにある愛に気がつき鐘はなる 呼び水の君の一会に感謝し


雨に濡れ 文字鮮やかに浮き上がる 墓石に赤き鶏頭捧ぐ








この梅雨は 明けの宣言 無しという 迷いつ蝉の 声ぞ哀しき







皆様におかれましてはこのお盆 大平の様子 カウント上がらず




NEWS-NEWS-NEWS
Vol. 3


この『NEWS-NEWS-NEWS』Vol.1・2は、アクセスカウンターの件だったが

なんと、ホントにNEWSになっちゃった。

地元の秋田魁新報のチャーミングな記者が取材に来、下のような記事になった。


≪2009-8-15 秋田魁新報≫



匿名希望のゴーストライター?としてひっそりと詠んでいたのだが

こう大々的に、かつ開けっぴろげに紹介されちゃあ、もうしょうがない。

「覚悟を決めよう」って、何の覚悟?!

ま、そんなわけで、今後ともよろしくお願い致します (^^ゞ (^^♪

光画・マーガレット

これを取材に来た女性記者は、新人さんで必死だったが

数年後、お目にかかったときは自信に満ちて、目はキラキラしていたのが嬉しかった。







茄子の皮 てんとう虫が食うてしまふと 困り顔の母 かわいらしく見ゆ






写真帖 汗して見つむブレッソン これから冩す絵柄の浮かぶ 


力抜き逃げ去るイメエヂ狙いつつ 捕らえし後の爽やかな汗












学の為 子が家を出て十一年 なついた子猫も婆となり寝る










ほこり立つ 地面に雨は落ちてきて 秋スカートを出して来てみる







三月たち 痛みの居場所出来つあり 遺族の想いは 図り知れずや






じいじちゃん 守護霊となりて肩に乗る 心配そうな目と目がぶつかる






綺羅り空 明けの明星見えたれど けふの予報や後に雨てふ





木の勢は かげり始めて 蝉落ちる 夏の名残りよ 生の名残りよ 









喜んで 仕事の成果伝え来る 我が娘はいつ 大人になりけむ


幾年の  時空を超えて尋ね来る  お客を包む 昔の時間







ひさかたに ピアノに触れた この指は 恋ふる想いを また重ねゆく








台風の訪れと共に転勤す 遥かな旅路 あんたがた どこさ





  



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