初冬のベンチ

H.KUROKAWA



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2012年11月に詠みし歌


霜月に氷のごとき雨の降る 傘を持つ手の赤き朔日


ふと走り胸を衝かれて立ち止まるあのプラタナスはいつかの私



返無きに恙なしや菜園は 冷たき雨の ふるふる北国


Latest-Letter


降る雨は冷たさ重さのし掛かる 柿色の文 心軽ろうす



こちらは今時分、晴れたの日 紅葉の透過光が美しいです・・・。

電のごと愛していると叫びたる君抱きしめよ霜月のバラ


ダンディーに乱調変調誉められし 加えて言うに旨くなるなとも

里村にサクサクと散るもみじ葉は松の緑を一顧だにせず


チェリーの実よりも小さき銀なんを拾いて君は満ち足りている

キャンディーを欲しさに集いしチャペルにて 鐘の音(ね)包む少年の門

教会の向かいにあった、『おいしいコーヒーの店』 白金堂

コーヒーは小学生の飲むものではなかったが、カレーライスはおいしかったなぁ。

教会は今もあるが、この店は、もう無い・・・




あちこちに曲がりくねりし大根を干したる家は暖かきかな

枯れ花のにほい満ちたる花屋にて弔い花を購いている



宅配の宛名懐かし父の字は震え無くなり伸びやかにある


ねぎ掘りて縄で持ち手を作りたる父の愛をば下げて帰えりぬ


老残と切り捨つるにはいたましき静ずごころにて読めば美し


ローソンの弁当どれもはずれなしと老の両親喜びて言ふ



 



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銀塩寫眞館で「光画」のPhoto-Worldをご堪能下さい。



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