「シロツメ草の咲く頃」

Photo by Yukiko-KUROKAWA




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掲載されている写真の撮影者と詠み人は同じです。

2009年5月に詠みし歌





叔父が呼ぶ 「一族郎党集まれ」 と いったい何人? 増えも増えたり








大地より 爆裂するかに生ふる葉を 驚き見ゆる 若さということ




琺瑯の看板ありし  薬名に綜合・万能 これにて育つ






デジカメの箱の上なる  フイルムの現像セット 所在無さげに


アクセスのカウンター設置 つまずくは 同じ箇所なり 迷宮魔界






月桂樹 白く小さく咲きいたり 可憐なるかな 勝者の葉かげ


Photo by Yukiko-KUROKAWA



ぬくぬくと 居間の暮らしに戻りけり それでよいのか 金のなる木よ






スノー・ボール 二鉢買って植え付けぬ 我が名の由来 マーガレット似


Photo by Yukiko-KUROKAWA



庭先に 金のなる木はご機嫌で 若芽を増やす やわらかな風







まがたまは 魂の姿写せりや 止めむと穴を穿たれ 涙


子が去りて 五月の空より雨落つる 庭の黄ばらも 揺れてうなずく







しみじみと 寝床に体横たえて 五十三かと 胸を衝かれる






友のふみ ジュラルミンボディー 輸送機の 渋き光に懐かしさ載せ






Mr.THUDは、光画の学生時代からの友人。




そしたら、なぁーんと、返歌が届きました。


の記念すべき第一作とか




幾山河越えさりゆきぬ我が文に友の笑顔はモノクロの中に

伊豆大島でのコンパの際、牛の形をした牛乳風呂で。






葉桜に さつき パンジー我も我も  無限の香り街にみなぎる






アクセスのカウンター設置クリアーし つかの間の幸 次のドア見つ






城の本 近江の人が貸しくれぬ まず彦根城そろりと開く







あづまやに半坪ほどの庭なれど 安らぎ眠る 春雨の中






丹精を込めた母の畑には 小道がくねる マーガレットの

家族には寄り添わなかった父のこと 好きで嫌いで嫌いで好きで




旺玄展入選発表恩師の名 息災を知る 小雨の朝に






出会った頃 あなたは若く元気だった 千代美しくあれとの名持ち


あの頃のあなたは私のお気に入り クリンとした目で真実を言う


葬送の列に並びて永久に待つ身となりぬ花冷えの朝








緑陰の下草に落つる白つつじ ふわりと音も無く涙散る


歯科医院 以前飾りし猫写真 犬に替わって気になるその後









前世は西欧貴族と思いきや  ネット占い「流木」と出る




霧雨の 皐月晦日の ウインドウ 名残の幟を如何にとやせむ


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