悲しみの街
このページ全て AF-S NIKKOR 58mm F1.4G
この朝、この街に居ることに悲しみを感じた。
理由は分かっている・・・
あの頃考えた処に身をおきたい、時間は無理だから せめて、せめて場所だけでも・・・
あの頃、あの街では多くの団地が作られ、抽選で当てて入るのが夢という時代だった。
漠然と、そうすることになるんだろうなぁと思っていた。
歪んで反射したこの新築マンションは、あの団地に見えた。
残りの時間を、この街で過ごすのだろうか・・・
あの街に戻りたい・・・とセンチメンタルな気分になった朝。
遊歩道の四阿に、朝陽が当たっていた。
黒猫さくらとは、一緒に行きたいが・・・ 無理だろうなぁ 所属が違うし
秋のFlowers。
沢山咲いてはいたが、ピントが合うのはある距離のものだけ
壁は低いし、空には仕切りは無い
秋の空は、高いし広い
今朝は珍しく、黒猫さくらは、黒い車ではなく 赤いCarの前にすっくと立った。
無彩色の中行くさくら
悲しみの街を横切るさくら
路地へ斜めに射した朝陽は、このビルで突き当たる
暗いところはとっても怖がる・・・黒猫には安全なところと思えるのだが
「ついて来て欲しい」とせがむ。
塀を隔てても、警戒は怠らない