「すずめが留まった 堀の柵」

記憶にある、最も古いこの公園の堀の柵は、高さ50cmの支柱に太い鉄の棒を横に渡していた。

堀の水は、自然な感じで傾斜した土と その先の水草の端から見え始め、とても近く感じたもんだった。

ただ、その頃の柵の支柱は、先が細くとんがっていて、すずめが留まるにもこんな風にわき見できるほど

余裕あるもんではなかった。世の中に「余裕」という言葉が出始めたのは高度成長期頃からだったと思う。


千秋公園(秋田市)の堀・広小路側から中土橋を望む

AsahiPentax SP  天地はフルサイズだが 左側 湿気のためカビだらけで一部カット 1970年頃