朝は苦手なわたしですが、珍しく4時に目が覚めたので蓮を写しに行ってきました。



白と言うには暗すぎて、灰色と呼ぶには明るすぎる、夜明け直後のハス





夜明けの弱い光に生命線が透けて見えた





光源から目を背けるな 色も虫も光が培うのだ





大きな決断なんて無い 小さなことの連続で大きく結果は変わる





比較する物が無くても美しい





絶妙な配列で葉は光を受け そして咲かした白い花





緑の葉は華に反射光を当てるが 華は白さを譲らない





華からの反射光は、葉脈をあらわにさえする





華にも体温がある






華は巧妙な催眠術師でもある






かたちを真似ても 華は華 葉は葉 それぞれ役目がある





こんなプレーンな世界で過ごしたい





一生懸命(いっしょう いのちを かける)





このまま終わるにしても、等身大の自分を見続けなければ、ニンゲンダメになります





暗い過去は有ったにしても 暗い未来ってあるんだろうか





この虫のために動かずにいる位は かんたんなこと





この花の中を 舟で渡って来た人がいたんだぁ





どこからでも 華は見える





満月の夜 こんなところに横たわり 月光浴をしてみたい





この二重雲(にじゅううん)と稜線との僅かな隙間が 我々が知りうる あしただ



今回の写真をいただいたのが、旧盆近き日で、加えて ハス が主体となればどうしても、

イメエジ的には、行った事は無いけど仏陀の頃の印度が浮かんで来、

藤原新也さんの「メメント・モリ」って気になったのは否めません。

これが、果たして 写真家 池田裕子女史の作意と合致するかは分かりませんが・・・。

AgX



このページのTOPに戻る

back next


写真家 池田裕子自選集 TOPに戻る



銀塩寫眞館 TOP に戻る