Chapter 6

我が家には、「みるく」「すもも」そして 「さくら」という3匹のネコがいます。
妻と二人で「Web短歌・風の色の休日」 というのを始めました。
ねこたちを見つめる時間が多い分、必然的にねこたちを詠んだ歌も多くなります



梨里りんのおみやげ嬉しももりんは 尾はマハラジャのお立ち台かな

臥せって 猫を見ながら詠める

モモりんはもうすぐ五歳人の歳では三十六歳 甘えの達人
みるりんはユキりん黒りんの間をば行ったり来たり そよ風あびて
モモりんに利き腕訊かば 絨毯でコロンコしては挙げる左手
ネコ部隊 手伝う気など無いけれど落下傘にて急降下中 < br>
この辞書「諦め」は無し 我侭はものともしない「だってねこだもん」って
幼少のみぎり、全身乳白色だったので「みるく」と名付けられし
みるりんと語らいながら詠む夕べ 薄茶に毛変わりコォヒヰ牛乳
白くまくん今日から家族よろしくね シッポを立てて答えはオッケー
なにとても なすこともなき日中は ニャンコ相手にしもべとなりぬ
小雨降る仔猫三匹 雨宿り 母猫呼ぶ声混声三部
(=^・^=) (ねこ)呼べばみるりん「みゃん」と モモりんは「アン」とこっち見 しっぽビビビって
「光画」の『愛』を綱引き「みる」と「もも」♪困ってしまって ワンワンワワン↑わんわんわわん↓

ももちゃんの置き忘れたる黄のオモチャ 家中の者 気にかけ行き過ぐ
帰省した息子に猫たち 嬉しがり 照れてゴロニャン かたや椅子の下
久方に帰った息子に 白ねこは 好き と 言えない 女の子のよう
子去り 娘祖父宅 動くもの ネコが二匹と エアコンの風
みるとモモ 新聞紙だってライバルさ 常に居たいや視線の先に

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エアコンをキンと効かせてネコと・・・

留守番で一人静かに歌詠めば 「モモ」と「みる」は左右にピタリと
ペンキ踏み 足跡残す階段に 今亡き猫を 思わぬ日なし
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猫はばに 開いた窓にはあきあかね 青空バックにゆるり スーッと
ミルの手は揃えたときに見てみると 模様はつながり元々ひとつ
合言葉 「モモとお母さん」でまっしぐら ベッドに飛び乗り おなかに ダッコ
ももりんと約束したり 朝散歩 夜明けは早く われ半覚醒
立て掛けしアイロン台の陰にある 猫じゃらし熊(ぐま) 今休息中
毎朝のモモとの散歩日課となり ごみ回収業者と 交はすあいさつ
朝の陽を反射光で あびる日々 西向きの家前 猫ら擦り寄り

新発見 家ネコもものテリトリー 先行く姿 意外な場所へ

時々よそのネコがシャッターの隙間から入ってこようとします。
そんな時ミルは専守防衛に出動

5時5分 ネコの喧嘩で目を覚まし ミルやや優勢 もも部屋でウーっと重低音
銅葺のあの古びた家にモモおりて 慣れた足取り 朝陽当たりてbr>
早朝にモモが尋ねし古き家 匠の技にネコも見上げる
ネコとヒト身長比をば算出し 係数掛けむ 遠出の距離は
モモちゃんが体で運ぶ種子 けふは茶色に枯れて 美味そうでさへある
毎朝のももスタンバイ散歩にGO しっぼびびびと足取り軽く
うんうんと 猫の問いかけ生返事 グレる心配なしと思へば
指の先 クリームつけて猫にやり 娘は笑う 家族でケーキ
路地裏でネコと戯むる夕暮れに 人っこ一人通るでもなし
ようとして 行方の知れぬ 我が猫の 友 天寿終へ 日だまり空きぬ
本物の毛皮で就寝 ごきげんよう 襟元のみの 猫皮サイズ 夜遊びの帰りか  

足のまめ全部 我が腹に当てて 猫は目を閉ず
秋の日のヴィオロン似合う日曜日 陽だまり目指して 飛び込むネコら
木枯らしがネコの毛分けて ダメを押す 朝の散歩もそろそろ終わりか
ねこ不調 ぐったりしてるこたつ中 皆心配で何度ものぞく
子も猫もみんな復調 朝日差す 笑いが戻った居間で歌詠む
牡丹雪 取ってくれろと言いたげに 振り向き求む もも 犬のやう
猫はしる 戻って走って小竜巻 狭小住宅 工夫も楽し
疲れ身に ねこ腹出して寝るを見て なにより癒され茶色毛なでる
ゴロゴロの 雷様は逃げ惑い 吹雪のびゅゴォーッは すやすや もも猫
我が猫の 寝入る合図は大ため息 いろいろあるのか かわいいお前も
人見知りネコ慣れし頃 息子帰省 記憶に刷り込め ネコ好き息子を
じっと見る 我が猫の瞳 その中に 我二つ映りし 値踏みされしか
我が猫は 病んでひねもす夢の中 齢(よわい)十二は人でいくつや
病む猫は いつもの段差 自信なし なれない通路で やはり よれよれ
猫 快癒 積もりし雪の足跡に 幸せ感ず ともしび時かな
我が猫は 小悪魔の魅力有す美女 ほんとの娘 (こ)ならば 夜も眠れず
我が愛を 奪い合って 猫二匹 子供たちの 小さき頃想う
猫のため まぐろのブツを買い置きぬ それを食べてた娘よ あはれ
歯科医院 以前飾りし猫写真 犬に替わって気になるその後
しんとして 人っこ通らぬ店先に 猫のケンカを止めに行くなり
「お母さん」と言える猫を褒めたれば 私も言えると ももも告げ来る
庭剪定 猫が寄り来てニャニャ鳴けば 朝凪の中 ロビン揺れ初む

自転車の前かごに野菜 後ろには 子猫を乗せり 小箱に入れて
みるリンは縦長のおうちダンボール 冷暖完備ファンタの空き箱

ももリンはノアの箱舟乗りしネコ その血受け継ぐクリスチャンかも
猫の墓 どくだみ全部引き抜きぬ 花を植えよう  シッポによく似た
草抜いて 筋肉痛に目覚めたり 亡き猫たちに出会えた喜び
開け放つ部屋を吹き抜く日曜日 ネコの毛そよと揺らして飛ばす

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飼い猫の 気持ち はかって 幸わせニャ 人の場合は 気ぃ使わすなよ
我が猫が 明るく寄り来て おでこ付く この子養う為に仕事す