その昔、イーストマン・コダック社でベストのポケットに入るし、一群二枚、つまり二枚のレンズだけの廉価なカメラを発売した。この当時のレンズは、球面収差(ぼけ)がひどく、F.11位まで絞って何とか見れる写真が撮れた。しかし、当時のフィルムは感度が低く11まで絞れば、よほど明るいところじゃなきゃ上手く写らなかった。で、なんとか、この廉価なカメラで、そんなに明るくない所でも撮ろうとフードの様な絞りを外して撮ったところ、当時流行り始めていた写真館での軟焦点レンズで撮ったムーディー?な写真が撮れた。この技法が好評でいわゆる「ベス単フード外し」として流行った。 |
写真好きは、撮るのも楽しむ派と、機材を集めて満足派と大きく二分される。 そのいい例がライカおたくだ。 もうフィルムカメラの時代は去ったが、その当時は、髪の毛の数分の一の傷も許さず、 中古とはいえ、高かったが、 今はもう、1/10の価格で、傷ひとつ無いのを買える。 不思議なのは、何人かいるライカの所有者の写真を一度も、たった一度も 見たことが無い事である。 もうほとんど何の価値を持たなくなったフィルム使用のライカの所有者は、今ライカを見てどう思っているんだろう。 (田○長○センセーの影響だった と思える人は、まだ立ち直れる事が出来るのだが・・・・) |