H.KUROKAWA
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２０１1年5月に詠みし歌
丹(に)塗りたる 三重塔撮りながら 命短し恋せよ乙女
竹駒の君ぞ痛まし 三日月の尖れるほどに光りし今宵
故郷よりナマコたずさえ揚々と振る舞いし君驚きの味
君と共 仏語単位に苦悶せし あの蜜月を杖と生きなむ
2011年３月１１日 東日本大震災で亡くなられた上部拓也さんに捧げます。
雨上がり バッハのアリア 流れ来る 君は若き日 バイクの二人
地図見れば 高田松原 停まる目に 白砂青松 カブトムシ号
重なれる 空にロータス 水に雲 シャッター音に 華も開けと
雨しきり 先に散りたる 白き花 水滴受けたり 水の中にて
梅雨さなか いっとき止みたる 雨脚に 掃うが如く 柳は揺れる
銀塩寫眞館で「光画」のＰｈｏｔｏ-Ｗｏｒｌｄをご堪能下さい。
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