ある日、ボケ味の美しい素晴らしい写真を見た。
うむ~、これはなんと言うレンズで撮ったんだろうと、データを見たら
AF-S NIKKOR 58mm F1.4 とあった。
これはもしや・・・あのAI Noct Nikkor 58mm F1.2の流れを引くのでは・・・ と
調べてみると、そのようである。
標準レンズの大口径競争みたいなのがあった時代が有る。
レンジファインダーの頃の標準レンズの大口径化競争は、1950年代に一度激化。ズノー5cm F1.1を初め、
各社がこぞって大口径レンズ商品化したものです。そして、キヤノンが50mm F0.95を発売したことによって、一度競争は収まります。
で、時代は、一眼レフへと進んで、1977年非球面を用いた標準レンズAI Noct Nikkor
58mm F1.2を発売。
とても、普通の人(中流階級?)が買える様なもんじゃぁ、ありませんでしたね。
私は、AI Nikkor 50mm F1.2Sを持っていますが、1/3の価格でしたし、これが普通の人の正しい姿でしょ。
ま、買えなかった分、いろいろ読んだり見たりで「ふむふむ」と「ほぉー」とか思ったもんでした。
50mmF1.2の前に 55mmF1.2っていうのも有りましたが、この5mmを短くするための戦いもあったわけです。
で、このAI Noct Nikkor 58mm F1.2は、6群7枚の変形ガウスタイプのレンズで特徴は、色収差の補正と球面収差の補正が良好で、
大口径レンズに最も適したレンズタイプだが、このような単純なガウスタイプではサジタルコマフレア(画面周辺が、鳥の羽のような形に流れていく収差)の補正は困難で、
F値を小さくすればするほどサジタルコマが大きく発生するので、「ニッコールオートの生みの親」清水義之氏は、
高屈折率ガラスを用いることによって、各レンズの曲率を弱めると同時に、最も大きな前玉レンズを非球面レンズとすることで、サジタルコマフレアを劇的に改善した。
と、まあ、凄いレンズの流れを引き継いだ「AF-S NIKKOR 58mm F1.4」で
朝のネコとのお散歩写真を撮っている今日この頃です。
夜景を撮らないならいらないんじゃないの!!なぁーんてなことは無視して
58mmと言えば、フォクトレンダー NOKTON 58mm F1.4 SLII Nも、去年買った。
MFだけど、なんたって
設計は、東京光学のトプコール58mm F1.4と同じで、70年代初頭、トプコンのレンズに見向きもしなかった罪滅ぼしとして、かな。
近隣のお散歩写真です、今回は。
撮った順にUPしてありますので、ま、意味も何も有りません。
じゃ、始めますよ。
ま、ボケも何も、無かったような気もするが、気が付いた方もいらっしゃると思いますが、近所を三周した、つまり3日間の散歩の際撮ったものです。
徘徊と言われる前に、散歩だって事をご近所さんに、認知してもらおうと思って・・・、でも、誰も起きていないので、その効果は未知数。