今まで缶コーヒーを飲みながらベンチで過ごしていた人たちは、 塗装され、そしてペンキのはげたベンチには見向きもせず、近くの喫茶店で時間を過ごすようになった。 座り心地のいいベンチだったし、常に何人かの人が座っていたのに・・・ 木の温もりは、ペンキで遮断され、そのうえ、ペンキの剥がれが人を拒んでいるように感じられた。