於 秋田市山王 「空き箱 ふたつ」


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の詠みし歌

ツヤツヤと重箱の中にひしめきて 運動会のいなり晴れやか


木内の赤絨毯を踏みし奥 あまやかに鳴くオルゴール箱


帰省して母と見つめたブラウスは 諦めおりしが 箱にて届く


好きな物買ってあげると誕生日 いいえ違うの箱が開けたい


箱に入れ子猫拾って来る途中 出ると騒いでひざにおさまる


学校の机は箱のふた兼用 隣の人を拝んで開ける


冬となりストーブ焚かれる教室は ダルマ囲んで箱形になる


雛箱開く うるわし姿に安堵して 多年に渡る無沙汰お詫びす


夜の街四方山に動く人々の パンドラの匣は開け放たれおり


学級で跳び箱飛べずただ一人 身の置き所なくババに叱らる




の詠みし歌

秋の陽にヴィオロンの箱開け放ち 道化は踊り落葉乱舞す


みるリンは縦長のおうちダンボール 冷暖完備ファンタの空き箱


光画クン付け文あふるる下駄箱の 回収作業で毎朝遅刻


暗函は南蛮渡来のケミストリー 江戸を寫せしターヘルアナトミア


マーガレット ジオラマ見たり箱庭に 想いは空から子吉川見む


ももリンはノアの箱舟乗りしネコ その血受け継ぐ異教徒かも


親鳥は餌を口にし遠い枝 目を見開いて巣箱飛び立つ


御神籤の箱の振り幅願いの量 二人の横の榊に陽は差す



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