明治後期から、大正年代の隆盛期を経て昭和初期までが
「絵画的写真」を目指す「芸術写真」の時代であった


戦後は、「リアリズム写真」の時代となり「絵画的写真」は
「サロン写真」といわれ、否定的評価を受け、
それがそのまま現在にまで続いている

しかし、明治後期から30年以上に渡った「芸術的時代」は日本の
写真史に厳然と存在することは、否定はできない

写真術の発明以来、
写真の最終的な表現である印画を作るための技法は、
撮影のための感光材料以上に、実にさまざまなものが考案され、作品が作られてきた


これらは使用する感光性物質の種類によって、
銀塩、鉄塩、重クロム酸塩による印画法の
三つに大きく分類することができる

デジタル処理の途中で、「はっ」とする物ができるときがある。
そういうものの中には、現在も評価されていない「サロン写真」と 似ているものも数多い

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