イヘエさんの、ヴィンテージプリントが神田神保町の古書市で発見された。

「本書は繊細な表現を可能な限り再現した」とある。


最近の印刷技術は、すばらしいと思う。

ため息が出るほど、いいですねぇー

イヘエさんは、フィルム現像はほとんど攪拌しない静止現像だったそうで

肉乗りの薄いネガだったがエッジ効果で明瞭なネガになっているという。

グレーのグラデーションが多い素敵な写真が大好きなワタクシAgXとしては

永久保存版のともいえるこの本。

お勧めです、ハイ。


ちなみに、『エッジ効果』というのは、モノクロフィルム現像を何本かなさった方は

体感しているとは思うんですが・・・

たとえば、ハイライトとシャドウとかの境界においては

高濃度のハイライト側の現像液が疲労し、逆にシャドウ側のは疲労せず

ハイライト側は、ヘタっていないシャドウ側の現像液の影響を受けより進行し(ボーダー効果)

シャドウ側は逆の現象(フリンジ効果)が起きその境界線がより明確になるということなんですよ ね。


なので、イヘエさんのように、ほとんど攪拌しないとなれば、前述のように明瞭なネガができたんでしょうね。

その上、ライカのレンズですから ね。

印刷物でなく、オリジナルのプリントをぜひ見たい と 思うのはワタクシだけではないでしょうね。

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