ドイツの建築家、ブルウノ・タウトは1933年3月5日、ナチス政権成立直前の3月1日支配から逃れるため
母国を離れ、その後日本や、終焉の地トルコ共和国に足跡を残した。
日本の建築美や景色を愛で、特に、秋田の冬景色には魅せられた。
コダックの「ベス単」と思しきカメラで記録を残したが、何故かそのほとんどがピンボケだけれど
数葉をを見るだけで、日本の美を愛でた彼のまなざしが浮かび上がってくる。
本書の解説には、もう見ることが出来ない昭和初期の日本が・・・と有るが、2007年のこの初版本。
この時点では、彼が撮った秋田市の写真の建物はあったしワタクシAgXも覚えている。
下のは、タウトが撮った、資産家で、藤田嗣治(レオナルド・藤田)の援助をした平野政吉さんのお宅だし
後に、収集した名画のコレクションを寄贈し、平野政吉美術館で公開されていた。
そこに公開された、20.5m×3.65mの大作「秋田の行事」はこの蔵で僅か15日間で描かれた。
【秋田の行事】